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Siemens G645とG646:許容公差制御による輪郭平滑化設定ガイド

Siemens CNCのG645/G646連続パスモードを解説。MD33120やMD20480による平滑化公差の設定、逆運動回避、アラーム12553の対処法など、ロット生産での繰り返し精度を高め非計画停止を防ぐ実務ノウハウを網羅。

Hakan Gündoğdu
Hakan Gündoğdu

CNC CARE 共同創業者

はじめに

工作機械の自動運転中、早送り(G00)移動のブロックに移行した際、正確決めパラメータの管理を怠って連続パスモードが有効なままであると、ツールホルダーがバイスジョーやチャックジョーに猛スピードで激突する致命的な機械衝突が発生する。特に複合加工機や多軸マシニングセンタの段取りにおいて、このパラメータが未検証のまま量産に入ると、2ロット目から寸法ばらつきが広がり、最終検査で初めて不良が発見されるという極めて高い生産リスクを伴う。これは、連続パスによるショートカット動作(コーナーカット)が物理的な経路ずれを引き起こし、再現性の低下と非計画停止を誘発するためである。接線遷移部での滑らかな加速と、製品の確実なロット間繰り返し精度を両立させるためには、Siemens (Sinumerik) 制御盤のG645およびG646モードの動作特性と内部パラメータ設定を完璧にマスターする必要がある。

技術概要

仕様項目詳細
コマンドコードG645, G646
モーダルグループGグループ10 / モーダル
対象ブランドSiemens
重要パラメータMD33120 $MA_PATH_TRANS_POS_TOL, MD20480 $MC_SMOOTHING_MODE
主な制約事項G646の実行にはマシンソフトウェアのオプションライセンス(製品番号: 6FC5800-0AS37-0YXO)および MD20493 の適切な設定が必要です。

クイックリード

  • 接線平滑化の有効化: 曲率の変化点での減速スパイクを排除し、接線ブロックの遷移を滑らかにするために G645 を使用します。
  • G646のライセンス確保: アラーム 12553 の発生を防ぐため、G646 をプログラミングする前に「拡張連続パスモード」ライセンスオプション(製品番号: 6FC5800-0AS37-0YXO)が有効であることを確認してください。
  • 逆運動の防止: 輪郭が公差帯の外側に膨らむのを防ぐため、マシンデータ MD20480 $MC_SMOOTHING_MODE の1万の位を 2 に設定し、関係する円弧半径を公差分だけ数学的に縮小させます。
  • 減速サイクルの分散: G646 速度低減が有効となる補間(IPO)サイクル数を定義するため、パラメータ MD20493 $MC_G64_NUM_IPO を設定します。
  • 早送りの管理: 輪郭丸め(ショートカット)による治具やワークへの物理的衝突を避けるため、早送り(G0)移動中に連続パスモードを使用する場合は細心の注意を払ってください。
  • フォールバック公差の設定: 主公差として MD33120 を設定します。接線方向ではない鋭角なコーナーでは、自動的に軸固有の圧縮公差 MD33100 にフォールバックします。

基本概念

Siemensの G645 をプログラミングする実務上の効果は、複雑な自由曲面加工において表面粗さを劇的に改善し、工作機械の寿命を延ばすことです。標準の平滑化(G642)は、軸速度が急変する物理的なコーナーにのみ丸めブロックを挿入します。しかし、直線から円弧への移行など、曲率が急激に変化する完全な接線ブロック遷移においては、G642 は機能しません。機械がこの曲率の変化点に達すると、激しい加速度スパイクが発生します。アクティブなジャーク制限を遵守するため、制御システムは経路速度を大幅に低下させる必要があり、その結果サイクルタイムが延び、ワーク表面にツールマーク(ドウェルマーク)が残ります。G645 は、これらの接線方向の曲率変化点を能動的に検出し、高精度な平滑化動作を挿入することで、加速度の推移を完全に流暢に保ちます。

同時に、G646 はサイクルタイムを強力に最適化するツールとして機能します。接線方向ではないコーナーでの速度低下を一回の補間サイクルに制限するのではなく、G646 はプログラムされた複数の IPO サイクルにわたって減速を分散させます。この LookAhead(先読み)処理の調整により、工作機械はドライブ制限に違反することなく、接線方向ではない急峻な遷移箇所をはるかに高速に通過することができます。

コマンド構造

Sinumerik の許容公差に基づく平滑化のコマンド構文は、G645 および G646 を使用してブロック間の遷移方法を定義します。G645 は、設定された公差制限を遵守しながら、接線遷移および非接線遷移の両方に平滑化を動的に適用します。これにより、軸を完全に停止させることなく、直線パスから円弧補間へとツールパスを滑らかに移行させることができます。

G646 は、減速期間を延伸させることで、複数の補間サイクルにわたって速度低下を分散させ、この連続パスモードをさらに拡張します。これにより、工具はコーナーを通過する際に、より高い平均速度を維持できます。両方のコードはモーダルであり、Gグループ10に属します。つまり、G60 正確決め などの同じグループの他のコードによって上書きされるまで、チャネル内でアクティブな状態が維持されます。

G645
G646
パラメータ説明データ型 / 範囲
MD33120 $MA_PATH_TRANS_POS_TOLG645による接線遷移時の平滑化で許容される最大輪郭偏差。REAL
MD20480 $MC_SMOOTHING_MODE丸め挙動の設定。1万の位に 2xxxx を設定すると、設定された公差分だけ該当する円弧半径を縮小します。DWORD
MD20493 $MC_G64_NUM_IPOG646速度低減が有効になる補間(IPO)サイクル数。INT
MD33100 $MA_COMPRESS_POS_TOL非接線(鋭角)コーナーでの軸固有のフォールバック最大経路偏差公差。REAL

ブランド別応用

Siemens

Siemens Sinumerik 制御システムは、手動での形状編集を行うことなく高速平滑化を達成するために G645 および G646 を活用します。マシンデータ MD33120 を設定して最大輪郭偏差を制御し、MD20480 により意図しない軸の逆運動を防止します。

これらの連続パスモードは、NCコードブロック内で G645 または G646 として直接プログラミングされ、先行制御(LookAhead)やコンプレッサコマンドと組み合わされることがよくあります。

項目詳細
パラメータMD33120 $MA_PATH_TRANS_POS_TOL(平滑化公差)、MD20480 $MC_SMOOTHING_MODE(丸め挙動)、MD20493 $MC_G64_NUM_IPO(G646用のIPOサイクル数)、MD33100 $MA_COMPRESS_POS_TOL(フォールバック公差)。
アラームアラーム 12553(G646用ライセンス不足)、アラーム 12550(機能が認識されない/未定義)。
バージョン / オプションG646の使用には、拡張連続パスモードオプション(ライセンス製品番号: 6FC5800-0AS37-0YXO)が必要です。Advanced Surface機能では、メーカー提供のサイクル CUST_832.SPF 内でデフォルトの平滑化モードとして G645 が事前に構成されている必要があります。

正確決め(exact stop)の挙動を管理せずに早送り(G0)ブロックで連続パスモードを有効にすると、高速移動時のコーナーカット(ショートカット)のリスクが高まります。オペレータは、高送りでの軸遷移中に治具、クランプ、またはタレットコンポーネントとの物理的衝突を防ぐため、必要なマシンパラメータを構成しなければなりません。

ブランド比較

Siemens モード / オプション機能と曲率検出減速制御方式ライセンスと実装
G645 (Advanced Surface)接線ブロック遷移での曲率変化をコントローラレベルでネイティブに検出し、精密な平滑化ブロックを挿入して加速度スパイクを排除します。コーナー通過速度は、軸の動特性および MD33120 によって制限されます。非接線の鋭角コーナーでは MD33100 にフォールバックします。サイクル CUST_832.SPF 内で標準設定/事前構成されており、3〜5軸の自由曲面加工には必須です。
G646 (Extended Continuous-Path)過負荷係数に基づく速度低減を伴う拡張連続パス制御を有効にします。ネイティブな接線平滑化機能はありません。MD20493 を介して、ユーザーが定義した複数の IPO サイクルに減速動作を分散させることができます。専用のマシンソフトウェアオプションライセンス(製品番号: 6FC5800-0AS37-0YXO)が必要です。
G642 (Standard Continuous-Path)物理的なコーナー(軸速度の急変部)を形成する遷移のみを平滑化します。曲率変化を伴う接線遷移部には丸めブロックを挿入しません。速度低下が単一の補間(IPO)サイクル内で発生するため、激しい減速と大幅なサイクルタイム増加を招くことがあります。標準の基本機能であり、追加のソフトウェアライセンスは不要です。

技術解析

解析的に見ると、Siemens の連続パスモードの違いは、軸の加減速の管理方法にあります。G642 では、制御システムは軸速度の急変が発生する物理的なコーナーのみを丸め、曲率の変化を伴う接線遷移を無視します。これにより、激しい加速度の変化と速度低下が引き起こされます。G645(Advanced Surface)では、制御装置はこれらの接線曲率の変化を積極的に検出し、滑らかな加速度変化を維持するために精密な丸め動作を挿入します。この平滑化の経路偏差は、マシンデータ MD33120 によって制御されます。G645 が接線平滑化が数学的に不可能な非接線の鋭角なコーナーに遭遇した場合、制御装置はプログラムの異常停止を避けるため、自動的に MD33100 を二次的なフォールバック公差として利用します。

対照的に、G646 は LookAhead(先読み)による減速挙動を変更することでサイクルタイムを短縮するよう最適化されています。G645 や G642 が減速を単一の補間サイクル内に制限するのに対し、G646 ではプログラマが MD20493 を構成し、この減速動作を複数の IPO サイクルにわたって分散させることができます。この LookAhead 拡張により、工作機械は軸の加速度限界を超えることなく、非接線の鋭角な遷移部をはるかに高速に通過することができます。ただし、G646 はソフトウェアオプションライセンスが必要であり、ライセンスが適用されていない機械で実行を試みると、制御システムは加工プログラムを強制終了します。

プログラム例

N10 G94 ; 毎分送りモードを有効化
N20 SOFT ; ジャーク制限をアクティブにするため、ソフト加減速を有効化
N30 G645 ; 接線平滑化を伴う連続パスモードを有効化
N40 G0 X0 Y0 Z10 ; 開始位置への早送り接近
N50 COMPCAD G1 Z-2 F12000 ; G645平滑化を伴うコンプレッサ機能(COMPCAD)を有効化
N60 X50 Y0 ; 直線加工経路
N70 G2 X100 Y50 CR=50 ; 円弧補間、G645はジャーク回避のために遷移を丸める
N80 G1 X150 Y50 ; 直線遷移
N90 G646 Z5 F20000 ; G646拡張連続パスモードへ切り替え
N100 G0 X0 Y0 Z50 ; 原点位置へ退避
N110 G60 ; 正確決めモードにリセット

空運転 (dry run) の手順:

空運転: ワークや切削工具を装着せずにプログラムを実行することで、平滑化動作や軸の遷移速度を安全に確認できます。ブロック N10 で毎分送りモードの G94 がアクティブになります。ブロック N20 では、内部のジャーク制限を機能させるために加減速プロファイル SOFT を有効にします。ブロック N30 で G645 を指令し、LookAhead を備えた許容公差に基づく平滑化モードを有効にします。ブロック N40 で Z10 への早送り位置決めを指令します。ブロック N50 では、コンプレッサ機能 COMPCAD を 12,000 mm/min の高送り速度で G645 とともに有効化します。工具がブロック N60、N70、N80 と通過する際、軸移動は直線から円弧補間へと遷移します。G645 はこれらの接線遷移を動的に計算し、加速度の変化を緩やかに保ち、軸速度の落ち込みを防ぎます。ブロック N90 では、Z軸の高速な退避を行うために G646 拡張連続パスモードに切り替えます。最後に、ブロック N110 で制御装置を正確決めモードに戻し、プログラム終了時に機械が原点位置で確実に停止するようにします。

エラー解析

ブランドアラーム / エラー状態発生トリガー条件根本原因とオペレータの対処法
Siemens Sinumerikアラーム 12553アクティブな NC ブロックで G646 がプログラムされましたが、制御装置に「拡張連続パスモード」ライセンスオプションが購入または適用されていません。ソフトウェアのオプションライセンスが不足しています。オペレータはコードを G645/G642 に修正するか、必要なオプション(製品番号: 6FC5800-0AS37-0YXO)を購入・適用する必要があります。
Siemens Sinumerikアラーム 12550G646 がプログラムされましたが、オプションが未適用のため、制御システムのインタープリタによってコマンドが認識されませんでした。機能が完全に認識されていません。コマンドの構文が正しいか確認し、オプションが有効であることを検証するか、連続パスモードを G645 に変更してください。
Siemens Sinumerik意図しない逆運動 (Unintended Counter Motion)プログラムされた円弧の輪郭において、丸め偏差によってツールパスが外側にシフトし、ワークの側壁と干渉してしまいます。MD20480 $MC_SMOOTHING_MODE の1万の位が設定されていません。オペレータはこのパラメータを 2xxxx に設定し、許容される公差のクリアランス分だけ円弧の半径を数学的に縮小させる必要があります。
Siemens Sinumerikコーナーカットによる干渉衝突早送り(G0)ブロックで連続パスモードが有効になっており、ツールホルダーが治具やチャックジョーと衝突してしまいます。早送り中の正確決め動作(MD20734)が適切に管理されていないため、コントローラがショートカット動作を行っています。マシンデータを確認し、高速移動の前に正確決めが有効であることを確認してください。

実務応用ノウハウ

加工プログラム中でG646を呼び出した際、オプションライセンス(製品番号: 6FC5800-0AS37-0YXO)が未適用であると、即座にアラーム12553またはアラーム12550がスローされ、工作機械は非常停止する。この予期せぬシャットダウンが中仕上げや仕上げ加工の途中で発生した場合、Z軸の急停止によるワークのえぐりや刃先破損を招き、加工中の製品が一瞬にして不良品(スクラップ品)となる。また、複数チャネルでダブルタレット(G68で有効化)を構成する旋盤加工のようなマルチチャネル環境では、各チャネル間での動特性と送りモードが完全に同期していなければLookAhead(先読み機能)の追従計算が破綻し、予測不能な軸のずれを誘発する。段取りの初期段階でこれらライセンスの有無やパラメータ設定を確認し検証しておくことが、自動運転中の非計画停止を防ぎ、ロット全体の繰り返し精度を維持するための強固な防御壁となる。

さらに、早送り(G00)移動中に正確決め動作(MD20734)の管理を怠り、連続パスモード(G645/G646)をアクティブにしたまま動作させると、工作機械は位置決めの完全保証をスキップしてショートカット(コーナーカット)を行う。この軌跡の逸脱は、高速で移動するツールホルダーやタレットを、チャックジョー、バイスジョー、ワーク保持クランプといった治具へ激突させる致命的な衝突事故を引き起こす。また、G645が数学的に輪郭を丸める際、プログラムされた経路の外側へツールパスが膨らむと、ポケット加工時に「逆運動(counter motion)」が発生し、ワーク内壁を過剰に削り取ってしまう。この物理的な干渉を防ぐためには、チャネル固有のマシンデータ MD20480 $MC_SMOOTHING_MODE の1万の位を 2xxxx に設定し、許容される公差クリアランス分だけ円弧の半径を数学的に縮小させる段取り作業が極めて重要である。

量産加工において、ロット間の寸法再現性を完璧に保証するためには、主公差パラメータである MD33120 $MA_PATH_TRANS_POS_TOL と、非接線(鋭角)コーナーでのフォールバック公差である MD33100 $MA_COMPRESS_POS_TOL の設定値の整合性を必ず事前に検証しなければならない。このパラメータ設定が未検証のまま量産に入ると、2ロット目から熱変位やサーボ追従のばらつきによって寸法公差が広がり、最終検査で初めて不良が発見されるリスクが極めて高くなる。3軸および5軸の自由曲面加工(Advanced Surface)を運用する場合は、メーカーサイクル CUST_832.SPF 内で事前に設定(pre-configured)されているデフォルト平滑化モードが G645 に設定されていることを監査しなければならない。段取りの段階でこれらのパラメータおよびライセンス監査を手順化することが、ロットごとの製品クオリティを一定に保つための唯一の道である。

関連コマンド

  • G64 (連続パスモード): 標準の連続パス加工を有効にします。G645 および G646 は、これに許容公差に基づく平滑化を追加したものです。
  • G60 (正確決め): G645 などの連続パスモードを無効にし、機械ブロックの境界で軸を完全に静止させます。
  • CYCLE72 (輪郭ミリング): 自由曲面パスにおいて高品質な表面仕上げを達成するために、G645 平滑化モード下で動作することが多い Sinumerik 輪郭加工サイクルです。
  • COMPCAD / COMPSURF (コンプレッサ機能): CADで生成された輪郭の実行中に加工面品質を最大化するため、G645 と組み合わせて使用されることが多い高度なコンプレッサアルゴリズムです。
  • CTOL / OTOL (輪郭公差と配向公差): G645 が追従するアクティブな輪郭公差および方向公差を動的にプログラミングするためのコマンドです。

おわりに

高精度な金型加工や精密量産部品の加工において、SiemensのG645およびG646連続パスモードを安全に運用することは、生産品質の信頼性とロット間での極めて高い寸法再現性を保証する決定的な要素である。加工面クオリティの最適化とサイクルタイム短縮を追求するあまり、G00時の正確決めキャンセルによる治具大破リスクや、円弧丸め時の逆運動によるワーク側壁の過剰切削リスクを軽視してはならない。量産前の段取り工程において、平滑化公差パラメータ(MD33120およびMD33100)の設定値監査、逆運動防止のためのMD20480の構成、そしてG646実行に必要なライセンス有無の事前検証を標準チェックリストとして厳格に実行することを強く推奨する。徹底されたパラメータ管理と空運転による軌跡検証こそが、想定外の非計画停止や不良品発生を完全に防ぎ、設備のポテンシャルを最大限に引き出すための唯一の手段である。

よくある質問

G645平滑化モードによる量産加工において、2ロット目からワークのポケット寸法や輪郭精度がばらつく原因と対策は何ですか?

ロット間の寸法ばらつきや再現性低下は、ワークの取り代変動や熱変位によるサーボ追従偏差に対し、非接線コーナーでのフォールバック公差 MD33100 $MA_COMPRESS_POS_TOL の設定値が大きすぎることが原因で発生します。G645は接線方向にはMD33120に従いますが、鋭角コーナーでは自動的にMD33100に切り替わるため、ここが未検証だと量産後半で加工寸法が許容限界を超え、最終検査で不良が発覚します。実務上の対策として、段取り時にMD33100の値が取り代の寸法公差(通常は0.01~0.03mm以下)に適合しているか確認し、テストカット品を測定してサーボダイナミクスを検証してください。

G645を使用するとポケット加工の円弧部分で壁面がわずかに削り残されたり、逆に過剰切削されるのはなぜですか?

この現象は、G645平滑化時に公差の丸め偏差が円弧の外側にシフトして発生する「逆運動」が原因です。これを防ぐためには、チャネル固有のパラメータ MD20480 $MC_SMOOTHING_MODE の1万の位に「2」を設定し、関係する円弧の物理的な経路を公差バンドの内側に数学的に縮小・制限する必要があります。実務上の対策として、プログラム内のG645ブロックを有効にする前に、MDIまたは設定画面で MD20480 の設定値が 2xxxx (例:20002)になっていることを目視確認し、テスト加工時の輪郭のシフト挙動をチェックしてください。

プログラム内でG646を指令した際、アラーム12553(オプション未適用)が発生して加工が停止したときの解決手順は?

アラーム12553は、制御盤に必要なソフトウェアライセンスオプション「拡張連続パスモード」(製品番号: 6FC5800-0AS37-0YXO)が有効化されていないために発生します。ライセンスがない状態でのG646呼び出しは、インタープリタが異常を検知して瞬時に強制停止し、中途半端なカットによるワーク廃棄リスクを招きます。実務上の対策として、直ちにNCプログラム内の「G646」記述をライセンス不要な「G645」または「G642」に変更し、制御盤のオプション画面で該当ライセンスが適用されているかをメーカーに確認して注文書と照合してください。

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Hakan Gündoğdu
Hakan Gündoğdu
  • CNC CARE Co-Founder (May 2025 - Present)
  • Mitsubishi Electric NC Sales & Service Section Manager (2008 - 2025)
  • Reis CNC Service Engineer (2003 - 2005)
  • Ören Kalıp CNC Mold Line Team Leader (1999 - 2002)

CNC工作機械業界のあらゆる分野で25年以上の経験を持ち、ブランドに依存しないコンサルティング、エンジニアリング、純正部品サービスを提供するCNC CAREの共同創業者として活動を続けています。

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