Siemens G26 上限作業領域境界と主軸速度制限の設定
Siemens SINUMERIKのG26コマンドによる上限作業領域制限と主軸回転数制限の設定方法を解説。SD 43420などの重要パラメータ役割やアラーム対策を理解し、チャックやタレットの物理的衝突を防いで量産ロットの繰り返し精度を高めます。
はじめに
周速一定制御(G96)の適用下で、タレット上の刃先がワークの中心(X0)へ接近する際、主軸の最高速度制限(G26)が未設定であると、回転数はギアステージの限界値まで急加速します。この過度な高速回転は、保持治具の物理的な許容限界を超え、チャック爪やクランプからワークが飛び出し、刃具破損やタレットの激突といった重大な衝突事故(ハードコリジョン)を引き起こします。Siemens SINUMERIKの G26 コマンドを用いて仮想的なソフトウェア境界および主軸回転数の上限を設定することは、不測の衝突から主軸やタレットを保護し、量産ロットにおける寸法ばらつきを防いで繰り返し精度を確保するために極めて重要です。
技術概要
| 技術仕様項目 | 仕様内容 |
|---|---|
| コマンドコード | G26 |
| モーダルグループ | Group 03 / Modal |
| 適用ブランド | Siemens SINUMERIK |
| 重要パラメータ | SD 43420 ($SA_WORKAREA_LIMIT_PLUS), SD 43400 ($SA_WORKAREA_PLUS_ENABLE) |
| 主な制約事項 | G26の軸限界値は別個のNCブロックに記述する必要があります。主軸速度制限は設定データを恒久的に上書きし、リセットまたはプログラム終了後も保持されます。 |
クイックリード
- 稼働中の監視機能: 基本座標系(BCS)において、ジオメトリ軸やチャネル軸が安全限界を超えないように、X、Y、またはZの座標値で作業領域の上限境界を設定します。
- 複数主軸の制限設定: S、S1、またはS2パラメータを使用して、単一のGコードブロック内で最大3つの独立した主軸の最高回転数(RPM)を制限します。
- パラメータ駆動制御: 設定データパラメータ SD 43400 ($SA_WORKAREA_PLUS_ENABLE) を1または0に設定することで、軸固有の正方向境界の有効/無効を切り替えます。
- 境界メモリの永続化: G26のプログラミングにより制御装置の設定データが恒久的に上書きされ、プログラムリセットやシステム再起動後も制限値が保持されます。
- ブロック構成の安全制約: 構文エラーや実行エラーを防止するため、G26による座標制限は移動コマンドを含まない専用の独立したNCブロックに記述します。
- 動的な速度抑制: 主軸中心線付近の加工において過度な回転速度に達するのを防ぐため、G26の制限を周速一定制御(G96)およびLIMSコマンドと連携させます。
基本概念
G26の上限作業領域制限の実装は、機械の安全性と設備保護において、実務上のプログラミングに極めて大きな影響を与えます。上限作業領域制限を設定することにより、加工プログラムは仮想的なソフトウェア境界を定義します。プログラミングミスが発生した場合や、手動ジョグ操作によって軸がこれらの座標を超えて移動した場合、コントローラは即座にプログラムを中断して移動を停止します。これは、刃物台(タレット)やアクティブなツールホルダ基準点などの高価値な機械構成部品に対する不可欠な保護策として機能します。安全エンベロープを定義することで、プログラマーはタレットや切削工具がチャック、バイスジョー、ワーククランプ、または計測ステーションに直接衝突するような致命的な物理的衝突(ハードコリジョン)を防ぎ、主軸の破損、ワークの廃却(不良品)、または機械を停止させるアラームコードの発生から加工現場を救います。
完全な安全ゾーンを定義するため、G26の上限作業領域制限はしばしばG25下限作業領域制限コマンドとペアで呼び出されます。これらの境界は組み合わさることで、CNC機械にとって安全な動作コリドー(回廊)を形成します。このデュアル境界設定を利用することで、オペレータは自動運転中に軸が危険領域に侵入しないように保障することができます。
プログラマーやオペレータは、作業領域制限が工具パラメータや周速一定制御(G96)サイクルとどのように相互作用するかについて、高い警戒を維持しなければなりません。工具長補正およびノーズR補正はG26の境界に対して評価されるため、制御装置のオフセットメモリ内で工具オフセットや工具形状を変更すると、実際の刃先が想定よりも早くG26境界を侵犯し、予期せぬ急停止を引き起こす原因になります。さらに、周速一定制御(G96)が有効な場合、刃先がワーク中心(X0)に近づくにつれて主軸は自動的に加速し、一定の切削速度を維持しようとします。最高主軸速度がLIMSまたはG26で制限されていない場合、主軸はギアステージの最高速度まで急速に加速する可能性があります。この過度な回転速度は保持治具の物理的な安全制限を超えるため、チャック爪やクランプからワークが飛び出し、工具破損、激しいハードコリジョン、およびワークの廃却を招く結果となります。
コマンド構造
G26コマンドの構造は、目的とする制限機能に応じて2つの異なる設定に分かれています。X、Y、またはZなどの座標語が指定された場合、コマンドは軸移動制限として機能します。これらの座標値は、基本座標系(BCS)における物理的な境界を表し、幾何(ジオメトリ)軸またはチャネル軸のいずれかに適用されます。コントローラはこれらの制限をリアルタイムで評価し、アクティブな工具形状オフセットデータと照合して、衝突条件が存在するかどうかを判断します。
あるいは、主軸速度アドレスが使用される場合、このコマンドはアクティブな主軸の最高速度を制限するように機能します。Siemens SINUMERIKでは、単一のNCブロック内で複数の主軸を同時に設定できます。マスタースピンドルはプレーンなSで指定され、二次主軸(サブスピンドル)はアドレス拡張によって識別されます。G26でプログラムされた最高速度制限は、0.1 rpmから9999 9999.9 rpmまでの正の実数値として割り当てられます。
軸制限の構文:
G26 X... Y... Z... ;主軸速度制限の構文:
G26 S... S1=... S2=... ;パラメータ仕様:
| パラメータ / アドレス | システム識別子 | 説明 | 設定範囲 |
|---|---|---|---|
| X, Y, Z | 幾何(ジオメトリ)軸座標 | 基本座標系(BCS)で定義される目標上限値。 | 機械の座標範囲 |
| S | マスタースピンドル | マスタースピンドルの最高回転数(RPM)を設定。 | 0.1 〜 9999 9999.9 rpm |
| S1, S2 | 追加主軸 | 設定された二次主軸の最高回転数(RPM)を設定。 | 0.1 〜 9999 9999.9 rpm |
| 作業領域制限(プラス) | SD 43420 $SA_WORKAREA_LIMIT_PLUS | 正の軸方向における上限作業領域境界を定義する軸固有の設定データ。 | 数値座標 |
| 作業領域制限有効(プラス) | SD 43400 $SA_WORKAREA_PLUS_ENABLE | アクティブな上限作業領域制限を有効(1 / TRUE)または無効(0 / FALSE)にする軸固有の設定データ。 | 0 または 1 |
| 幾何軸切り替えモード | MD 10604 $MN_WALIM_GEOAX_CHANGE_MODE | 幾何軸の切り替え時に、アクティブな作業領域制限を保持(1)するか無効化(0)するかを決定。 | 0 または 1 |
| SDリセット保存テーブル | MD 10710 $MN_PROG_SD_RESET_SAVE_TAB | 制御リセットや電源投入後に、プログラムされた設定データ制限(G26など)が有効なまま残るかどうかを決定するNCKマシンデータ。 | 設定されたテーブル |
| Gコードリセット値 | MD 20150 $MC_GCODE_RESET_VALUES | インデックス3は、Gコードグループ3のデフォルトのGコードリセット位置を規定。 | 設定されたGコード |
ブランド別応用
Siemens SINUMERIK
Siemens SINUMERIK制御装置では、G26コマンドは設定データ SD 43420 ($SA_WORKAREA_LIMIT_PLUS) を使用して、各軸の物理的な上限値を保存します。この制限を正の軸方向に有効にするには、コントローラで設定データ SD 43400 ($SA_WORKAREA_PLUS_ENABLE) をアクティブに設定する必要があります。
この安全ゾーンをプログラムするには、移動コマンドを含まない独立したNCブロックで G26 X... Y... Z... ; と記述する必要があります。主軸速度を制御する場合、フォーマットは G26 S... S1=... S2=... ; に変わり、最大3つの独立した主軸境界を指定します。これらの制限は、プログラムが終了するか、またはリセットが実行された後も設定データに保存されたままになります。
| システムカテゴリ | 識別子 / コマンド | 応用詳細 |
|---|---|---|
| パラメータ | SD 43420 $SA_WORKAREA_LIMIT_PLUS | 正方向の軸移動境界を定義。 |
| パラメータ | SD 43400 $SA_WORKAREA_PLUS_ENABLE | 正方向制限の有効(1)または無効(0)を設定。 |
| パラメータ | MD 10604 $MN_WALIM_GEOAX_CHANGE_MODE | 幾何軸切り替え時に作業領域制限がアクティブのまま残る(1)か無効化される(0)かを決定。 |
| パラメータ | MD 10710 $MN_PROG_SD_RESET_SAVE_TAB | プログラムされたG26設定データがリセットや電源投入後も有効のまま残るかどうかを制御。 |
| パラメータ | MD 20150 $MC_GCODE_RESET_VALUES | 起動時またはリセット時のGコードグループのステータスを定義。インデックス3はグループ3のステータスを定義。 |
| アラーム | Alarm 22280 | G33ねじ切り加工中にプログラムされたアプローチパスが短すぎます。 |
| アラーム | Alarm 16748 | G331タップ加工中にプログラムされた主軸速度がアクティブなギアステージ限界の外側にあります。 |
| アラーム | Alarm 14800 | プログラムされた軌跡送り速度がゼロ以下です。 |
| アラーム | Alarm 61816 | G27チェック中に軸が機械参照点(原点)に正確に位置していません。 |
| バージョン | SINUMERIK 802D sl | パラメータ MD 10604 および MD 20150 は書き込み保護されており、変更できません。 |
| バージョン | SINUMERIK 802D | 逆時間送り速度指令 G93 は実装されていません。 |
警告: G26でプログラムされた制限値は、システム設定データを恒久的に上書きします。オペレータがこれらの値を明示的に再定義するか、WALIMOFでオフにしない限り、ソフトウェア移動制限はアクティブなまま維持され、その後の段取り作業や工具交換時に予期せぬ軸移動アラームを発生させる原因になります。
ブランド比較
| SINUMERIKモデル / シリーズ | マシンデータ編集可否 (MD 10604 & MD 20150) | G93逆時間送り速度サポート | 上限境界値の保持 (G26) |
|---|---|---|---|
| SINUMERIK 840D sl | 完全にカスタマイズ可能。承認されたユーザーはパラメータを編集できます。 | サポートあり (標準的なハイエンド仕様)。 | MD 10710の設定に従って保持またはリセットされます。 |
| SINUMERIK 802D sl | 書き込み保護。MD 10604 および MD 10710 は変更できません。 | サポートあり。 | 恒久的にアクティブですが、工場出荷時のデフォルト値にロックされています。 |
| SINUMERIK 802D | 書き込み保護。MD 10604 および MD 10710 は変更できません。 | サポートなし (G93逆時間送り速度がありません)。 | 恒久的にアクティブですが、工場出荷時のデフォルト値にロックされています。 |
技術解析
Siemens SINUMERIK制御シリーズにおける機能面および管理上の違いは、安全制限値がどのように管理されるかを決定づけます。SINUMERIK 840D slのようなハイエンド制御装置では、機械メーカーやエンドユーザーは MD 10604 や MD 20150 などのマシンデータパラメータを柔軟に編集できます。この編集権限は幾何(ジオメトリ)軸の切り替え時における挙動をカスタマイズする上で非常に重要であり、加工現場固有の安全プロトコルに従って、G26作業領域制限を保持または無効化することができます。対照的に、ミドルレンジの SINUMERIK 802D sl では、これらのパラメータは書き込み保護されています。この保護機能によって制御装置が工場出荷時のデフォルト設定にロックされ、軸の交換やリセット時に安全制限がどのように動作するかをユーザーが変更できないようになります。
送り速度の挙動もモデルによって異なります。SINUMERIK 840D sl などのハイエンド制御装置は、G93逆時間送り速度指令のような高度なモーション機能を実装しています。しかし、ベーシックモデルである SINUMERIK 802D は G93 をサポートしていません。このサポート不足により、距離ではなく時間に基づいた同調送り速度を必要とする複雑な多軸ツールパスの実行が制限されます。オペレータは、これらの機能に依存したプログラムを作成する際、制御シリーズの仕様を慎重に分析し、サポートされていないコマンドのプログラミングやロックされたシステムパラメータの変更試行を確実に回避する必要があります。
プログラム例
次の例は、X軸およびZ軸の上限作業領域境界を定義します。座標限界値は、いかなる移動コマンドよりも前の独立したブロックでプログラムする必要があります。
G26 X80.0 Z330.0 ; 独立したブロックでX軸およびZ軸の上限作業領域制限を定義
WALIMON ; G25およびG26でプログラムされた作業領域制限を全体的に有効化空運転 (dry run) の検証:
軸移動制限の空運転を行うには、主軸を停止させ、ワークを装着していない状態でプログラムを実行します。境界検証の前に、G09正確決め(非モーダル)のような非モーダルポジショニングチェックを指令することで、丸め誤差なしに軸が制限値で正確に停止することを確認します。Z軸を正方向にZ330.0の境界に向かってジョグ送りします。ツールタレットが定義されたZ330.0の境界に達したときに、コントローラがソフトウェアオーバートラベルアラームをトリガーして軸移動を即座に停止し、サドルの衝突が防止されることを確認します。
次の例は、単一のブロックで複数の主軸に対する主軸速度制限を設定します。
G26 S1400 S2=350 S3=600 ; 3つの独立した主軸に対して主軸最高速度制限を設定空運転の検証:
空運転で主軸速度制限を検証するには、M03を使用してマスタースピンドルを起動し、主軸速度オーバーライドを徐々に上げていきます。1400 RPMを超える主軸速度を指令してみてください。主軸速度が正確に1400 RPMで頭打ちになり、それ以上加速しないことを確認します。この手順を二次主軸S2およびS3に対しても繰り返し、ギアステージエラーをトリガーすることなく、それぞれ350 RPMおよび600 RPMで速度が制限されることを確認します。
エラー解析
| アラームコード | トリガー条件 | オペレータに現れる症状 | 根本原因 / 解決策 |
|---|---|---|---|
| Siemens Alarm 22280 | ねじ切り加工中にプログラムされたアプローチパス/逃げパスが短すぎます。 | G33サイクル実行中に、機械が「Programmed run-in path too short」というエラーメッセージを表示して停止します。 | アプローチパス(DITS)または逃げパス(DITE)のパラメータを引き上げるか、軸の送り加速レートを下げます。 |
| Siemens Alarm 16748 | タップ加工中にプログラムされた主軸速度がアクティブなギアステージ限界の外側にあります。 | タップサイクル G331 が即座に終了し、主軸の回転が停止します。 | プログラムされた主軸速度に一致するギアステージを選択するか、ブロック内の主軸速度 S を調整します。 |
| Siemens Alarm 14800 | 軌跡送り速度がゼロ以下です。 | コントローラが「Channel %1 Set %2 programmed path velocity is less than or equal to zero」というアラームを生成し、補間動作を停止します。 | プログラム内で正の送り速度 F を指定するか、移動前に固定送り速度機能を有効にします。 |
| Siemens Alarm 61816 | チェック中に軸が原点に正確に位置していません。 | 原点復帰チェック G27 が失敗し、機械がブロックの実行を停止します。 | 対象の軸に対して手動または自動の基準点復帰(原点復帰手順)を実行します。 |
実務応用ノウハウ
オペレータが制御装置のオフセットメモリ内で工具長オフセットや工具形状を変更したにもかかわらず、G26のトラベル境界を更新しないままプログラムを実行すると、急激な計画外停止が発生し、量産ロットの繰り返し精度が著しく低下します。Siemensコントローラは、アクティブな G26 ソフトウェア安全エンベロープに対して工具長およびノーズR補正をリアルタイムで評価するため、オフセットが不適切であると、実際の刃先が想定よりも早く制限境界を侵害し、軸移動が突然中断されます。また、周速一定制御(G96)の適用時、タレットがワーク中心(X0)に近づくにつれて主軸はギアステージの最大速度まで急加速します。もし LIMS や G26 による最高速度の上限設定を行わずに加工を開始すると、遠心力によってチャック爪やクランプからワークが飛び出し、刃具の破損や激しい物理的衝突を引き起こします。これを防ぐためには、段取り前に必ず設定データ SD 43400($SA_WORKAREA_PLUS_ENABLE)と SD 43420($SA_WORKAREA_LIMIT_PLUS)を確認し、工具オフセットとの整合性を検証することが、製品ロットの寸法安定性と加工プロセスの高い信頼性を維持するための鉄則です。
関連コマンド
- G25: ツールホルダが下限エンベロープ境界に衝突するのを防ぐため、下限作業領域制限または下限主軸速度制限を定義します。
WALIMON/WALIMOF: すべての検証済み幾何(ジオメトリ)軸およびチャネル軸に対して、作業領域制限を全体的に有効または無効にします。LIMS: 特に周速一定制御(G96)運転中に、マスタースピンドルの最高回転数を制限します。G96/G97: 周速一定制御モードの有効化および解除を行います。これにより、切削径に基づいて主軸回転数が自動調整されます。- G11: プログラマブルデータ入力をキャンセルし、一時的な制限がプログラムされた後にデフォルトの座標設定を復元します。
おわりに
CNC機械の過移動(オーバートラベル)や主軸の過回転を防ぎ、長期的な稼働信頼性を維持するためには、ソフトウェア境界(G26)をプロアクティブに活用することが不可欠です。軸限界値の割り当てと主軸回転数上限の設定をそれぞれ独立した専用のNCブロックに記述し、工具オフセットの変更に応じた境界データの整合性を事前に検証することで、機械や治具の機械的損傷を防ぐだけでなく、複数ロットにわたる高品質な量産品の繰り返し精度を確実に担保することができます。
よくある質問
なぜG26で主軸速度の上限を設定しても、ロット全体の加工寸法や繰り返し精度にばらつきが生じるのですか?
G26は物理的な最大主軸回転数を制限する安全策に過ぎず、工具長オフセットや磨耗補正値が正しく更新されていない場合、周速一定(G96)時の実送り速度や切削条件がロット間で変動するためです。加工開始前に各ロットの工具データおよびSD 43420の境界値を必ず再測定・整合させてください。
SINUMERIKで工具交換や幾何軸切り替えを行った際、G26の有効設定値が予期せずクリアされる原因は何ですか?
チャネル軸や幾何軸の切り替え時に、マシンデータ MD 10604 ($MN_WALIM_GEOAX_CHANGE_MODE) が「0(無効)」に設定されていると、アクティブな制限値が自動的に無効化されます。軸切り替え後も境界監視を維持するためには、MD 10604の値を「1(保持)」に設定し、SD 43400($SA_WORKAREA_PLUS_ENABLE)の動作ステータスをチェックする手順を段取りチェックリストに追加してください。
G33ねじ切り加工中に「アラーム22280(アプローチパス不足)」が発生して停止する場合、どのような対策をとるべきですか?
このアラームは、アプローチパス(DITS)または逃げパス(DITE)の距離設定が短すぎるか、軸の送り加速能力に対して指令速度が高すぎる場合に、サーボが追従できず同期不良を起こすことで発生します。ねじ切りサイクルの開始パラメータにおけるDITS/DITE値を引き上げるか、または主軸の指令回転数を下げることで、軸の急加減速に伴う寸法ばらつきを防ぎ、繰り返し精度を確保してください。
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- CNC CARE Co-Founder (May 2025 - Present)
- Mitsubishi Electric NC Sales & Service Section Manager (2008 - 2025)
- Reis CNC Service Engineer (2003 - 2008)
- Ören Kalıp CNC Mold Line Team Leader (1999 - 2002)
CNC工作機械業界のあらゆる分野で25年以上の経験を持ち、ブランドに依存しないコンサルティング、エンジニアリング、純正部品サービスを提供するCNC CAREの共同創業者として活動を続けています。
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